【2015年11月16日公開】
「手軽な料金で、カニ料理と温泉を日帰りで楽しめる」と毎年多くの人から好評判を集めているのが、JR西日本が冬季に実施するかにカニ日帰りエクスプレスです。
JRの乗車券&特急券(指定席)と食事券がセットになった旅行プランで、「北陸」「城崎温泉・天橋立」「山陰」の3方面、全73施設で利用できます。
実際に11月中旬に利用して、城崎へ行き、温泉とかに料理を楽しんできました。
「良く駅の宣伝で見かける『かにかに日帰りエクスプレス』ってどうなの?」と思っている人のお役に立てれば嬉しいです。
◆その他カニ食べ記事はこちら。
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11月中の出発が断然お得
ズワイガニの漁期の中でも、カニ食べ旅行のハイシーズンは12月と1月です。
「11月に行くのは、まだ早いかなー」と思う人も多いかもしれませんが、かにカニ日帰りエクスプレスは11月中の出発が断然お得です。
11月7日~30日に、京阪神・滋賀・奈良・福知山・岡山・福山エリアから出発すると500円分の商品引換券や平日限定特典が受けられます。
500円分の商品引換券が貰える
出発駅や到着駅にある「キオスク」や「ハート・イン」などで使える500円分引換券がもらえます。
JR西日本のコンビニは、キオスクからセブン-イレブンに取って代わられようとしていますが、駅構内にある「セブン-イレブン キオスク」でも使えます。
1人に1枚貰えるので、朝食や昼ご飯、おみやげの購入に活用できますね。
会計時のレジで渡すと「かにカニクーポン」として、1枚ごとに500円の割引をしてくれます。
引換券やお釣りは返ってこないので、1人500円以上の買い物をすると無駄がありません。
電車内で食べる用の昼食とおやつを購入。2人で1,300円ほど使いました。
利用可能なお店は「500円分商品引換券引換店舗」のステッカーが目印。
※新大阪、京都、米原駅の新幹線改札内では使えないので要注意です。
1.大阪駅
大阪駅構内で使えるお店でも、中央改札口近くにある「アントレマルシェ」は、No.1の広さと品揃え。お弁当やお菓子、お土産(大阪土産が中心)が選び放題です。
2.京都駅
駅構内のセブン-イレブンとキオスクならば問題なく使えます。
構外だと近くの伊勢丹(ISETAN)系列の店舗が多い為か、ステッカーが貼ってあるお店が、見当たりませんでした……。近くのコンビニには「ベルマート」もあるのですが、多分、対象店舗外。
3.城崎温泉駅
店舗はやや小さめ。城崎温泉のお土産も少し取り扱っています。
平日限定特典も
平日に北近畿・北陸・山陰エリアの対象施設(≒かに料理を食べるお店)を利用すると、一人一つの特典が用意されています。
例えば……
- ソフトドリンクやお酒が1杯無料
- お造りの3種盛りが5種盛りにアップ
- 地元の特産品(海産物、お菓子)を進呈
- 店内カフェ5%OFF
今回は休日(土曜)に行ったので、平日特典が何もありませんでしたが、平日に休みが取れる人は、是非とも利用してみてください。
他にも期間限定で「北陸」「城崎温泉・天橋立」「山陰」の3方面ごとに、プレゼントや特典があります。
【北陸】11月7日~12月27日
対象店舗で割引や粗品などのサービスが受けられる「おもてなしBOOK」をプレゼント。
【城崎温泉・天橋立】11月7日8日14日15日
かにカニはまかぜ号の利用で、車内な着地でおもてなしを用意。
【山陰】11月7日~翌年2月25日
鳥取、三朝温泉、はわい温泉を利用した人の中から抽選で海産物をプレゼント。
京都から城崎温泉へ
京阪神エリア(大阪・京都・神戸)から、かにカニ日帰りエクスプレスを利用して城崎方面へ行く場合、出発駅によってルートが変わります。
- 播但線:大阪⇔城崎温泉
- 福知山線:新大阪⇔城崎温泉
- 山陰本線:京都⇔福知山(乗換)⇔城崎温泉
私の住まいは大阪にありますが「大阪⇔京都は、金券ショップで昼得きっぷを買って行った方が安い」「一緒に行く相手が京都在住」ということで、京都⇔城崎温泉の発着コースを選びました。
先に散策&温泉ならば「イブニング」がおすすめ
かにかに日帰りエクスプレスのプランは、希望や予算に応じてプランが選べます。
【特選極み・極みプラン】
食事は個室&料理がハイグレード。子どもプランは無し。
【くつろぎ】
食事が個室。
【和み】
美味しいカニがお得な値段で食べられる。
【湯ったり】
施設利用時間が長めで、食後に個室でくつろげる。
子どもプランは無し。北陸方面に限定。
【イブニング】
出発時刻が遅く、食べる時間が遅め。城崎温泉方面に限定。
「城崎でかに料理と温泉を楽しもう」という人は、イブニングプランがおすすめです。
・電車の出発時刻が9時30分~10時30分頃と遅い為、朝の出発に余裕ができやすい。
・城崎温泉駅到着後、かに料理を食べるまでに2時間ほど余裕があるので、散策や外湯巡りができる。他のプランだと着いてすぐに食事になるので「先に温泉に入りたい!」という人にも向いています。
・到着時刻が他のプランだと18時~20時とちょっと微妙な時間になるのに対して、イブニングプランは20時~21時と夜遅いので「後は帰って寝るだけ」がしやすい。
城崎温泉に到着
イブニングプランには各施設からの送迎バスがないので、自力で食事処までたどり着く必要があります。
城崎温泉駅から御所の湯までであれば、散策気分で疲れることなく歩ける距離だと思います。
散策と温泉を楽しむ
城崎温泉駅のすぐ前にある「湯飲場」。
ナトリウムやカルシウムを含み、慢性消化器病と慢性便秘症に効果あり。
町並み。
「旅館でカニを食べる前に、腹ごしらえでカニや海の幸が食べたい」という人におすすめなのが、お食事処いなば。
鮮魚屋「いなば鮮魚店」が営んでいるので、とれたて新鮮な海の幸がリーズナブルな料金で味わえます。
焼きガニ800円。ラムネ150円。
かには見た目以上にお腹にたまらないので、温泉前に1~2品くらい食べても大丈夫です。
城崎温泉に来たならば、1つは入っておきたい「外湯」。
外湯は城崎温泉駅から近い順に「さとの湯」、「地蔵湯」、「柳湯」、「一の湯」、「御所の湯」、「まんだら湯」、「鴻の湯」となっています。
地蔵湯
御所の湯
外湯によって場所や料金や営業日時が異なるので、城崎温泉へ行く日時に合った外湯を選んでみてください。
1つの外湯あたり30~40分くらいあれば、ちょうど良い感じ。
かにかに日帰りエクスプレスは名前通り「日帰り」なので、入れる温泉は1~2くらいを目安に考えておいてください。
利用施設によっては、館内温泉に無料で入浴できたり、外湯めぐりで使える外湯券を一人1枚プレゼントしてくれたりします。
ちなみに香住海岸、竹浜、佐津、浜坂まで足を伸ばす場合、帰りのみですが城崎温泉駅で途中下車が可能です。
上記の方面はかに料理は大変豪華なのですが、温泉に関しては城崎温泉よりは劣ってしまうので「最後は雰囲気の良い温泉に浸かって帰りたい」という人は、是非とも利用してみてください。
豪華かに料理を味わい尽くす
今年イブニングプランを行なっているのは「しのゝめ荘」と「つちや旅館」の2店舗。
今回は「駅から近い」「ズワイガニの姿が付いている」「内湯(岩風呂)に入れる」という理由から、しのゝめ荘を利用しました。
献立は「茹でかに、お造り、カニすき大鍋、カニ小鉢、焼きガニ、カニ茶碗蒸し、雑炊、香物」と何とも豪華なカニ尽くし。
1日でかに2杯分は食べました……。
しのゝめ荘では自家栽培の新鮮野菜を使用しており、野菜も甘くて美味しかったです。
料理法によって、カニの味や甘さ、食感が全く異なり、最後の最後まで美味しく食べられました。
お土産は大幸商店で10%OFF
城崎温泉散策特典として、レジで帰りの切符を提示で大幸商店(だいこうしょうてん)での買い物が10%OFFになります。
活きカニの他、城崎やカニ関係のお土産も取り扱っているので「家族や友人、会社の人に何かお土産買っていかなきゃ……」という時は、ちょっと覗いてみてください。
2階には飲食スペースがあり、飲食利用の場合は5%OFF。
「少し何か食べたいな」と思った時にも利用してみると良いかもしれません。
営業時間は冬期は8~18時ですが、イブニングプランでも早め早めに行けば大丈夫です。
いかがでしたか?
今まで城崎温泉は「泊まりに行く所」というイメージが強かったのですが、実際にかにカニ日帰りエクスプレスを利用してみると、充分に日帰りで楽しめるところでした。
11月は雪が全く降らないので「大雪による電車の大幅な遅れ/運転休止」の心配が無く、多少の雨模様でも、それはそれで風情があります(露天風呂は雨に打たれますが……)。
前回、城崎温泉に行った時はまれに見る大雪で「電車が城崎温泉まで行かない」という事態に巻き込まれたのを考えると、何の障害も無く城崎を満喫するのであれば、お得な特典付きもある11月出発が最善策だなと思いました。
正直、かに料理の豪華さや、コストパフォーマンスだけを考えると「香住まで自由席&自力で食事処の予約」も良いのですが「何の面倒もなく、カニと温泉を楽しみたい」という人は、JRのかにカニ日帰りエクスプレスをおすすめします。
きっと良い一日が過ごせると思います。